性行為感染症

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淋病

【淋病】
性病の中でも有名なもので、古い書物にも登場するほど、人間との付き合いの長い病気です。
淋菌が感染して起こる病気で、性感染症のなかでも多くみられるのが淋病です。

男性生殖器の亀頭部と、女性生殖器の粘膜とが接触して感染するケースがほとんどです。
男性の淋病
女性の淋病

淋菌性尿道炎は、男性の場合、淋菌が侵入してから2~5日ほどたって排尿時に激しい痛みや灼熱感を覚え、尿道から黄色い膿が出るようになります。この段階で気づいて、すぐに治療を行えば完治しますが、いったん症状が弱まるケースが多く、自然に治ったのかと思い、ほうっておくことがよくあるようです。

 治療が遅れると慢性化し、淋菌は尿道の奥へと進んでしまいます。前立腺や精のう腺を侵し、前立腺炎や副睾丸炎を併発することもあります。また、尿道にしこりを残し、数年後から数十年後に尿道が狭くなって尿の出が悪くなったりするケースもあります。

淋菌は、尿道にばかり感染するわけではありません。オーラルセックスで口腔の粘膜に感染すると、淋菌性口内炎を起すことがあり、また、のどに感染して咽頭炎を発症することもあります。
感染者の3割にのどの感染がみられます。

淋菌が付着した手指やタオルなどから目に感染すると、淋菌性結膜炎を起すこともあります。
アナルセックスで、直腸炎を招くケースもあります。

淋菌以外の細菌やウイルス、原虫などが性的接触によって尿道に感染し、尿道炎を起すことがあります。
やはり排尿時の痛みや膿などがみられますが、淋菌性のものに比べて症状は軽度です。

【治療】
 抗生物質の投与で治療します。一般的な薬が効かないタイプの菌も出て来ているので、経験豊富な専門医で治療を受けることが大切です。

診断は、尿検査または分泌物の検査となります。
ペニシリン、ニュキノロンなどの抗生物質が効果的ですが、両者とも耐性菌(たいせいきん)が増加(ぞうか)しているので、注意が必要です。
一度感染してしまった人は、定期的な検査をお勧めします。

また、感染者本人が不特定多数の性交渉を持たない場合でも、パートナーがしていることも考えられます。

特に風俗関連は、非常に感染率が高くなるので、そのような場所に出入りすること自体、感染の可能性を考えなければなりません。

しかるべき時期に結婚など、ライフステージが到来する訳ですから、その時になって後悔しないためにも、定期的な検査をすることが、一番重要なことです。



梅毒

梅毒
【梅毒】
梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum subsp. pallidum)を病原体とする全身性、慢性感染症である。梅毒トレポネーマは細菌に分類され、スピロヘータ科、トレポネーマ属に属し、長さ6~20μm、直径0.1~0.2μmで8~20のラセン体で活発に回転や屈曲を行う微生物である。温度や湿度の変化に弱く死滅する事が多く、殺菌剤でも簡単に死滅する。

1回のセックスで感染する確立が15%~30%と強い感染率があります。
梅毒は症状によって1期から4期まで区分されてきましたが、現在ではそれほど医学的な意味はありません。また、医学の進歩から、近年では3,4期の梅毒に罹ることはほとんどありません。

梅毒の症状

ただ、梅毒は潜伏期間が長いため、知らない間に感染を広げる恐れもあります。妊娠したりすると胎内や産道で赤ちゃんに感染して流産や死産を招きやすくなります。

早期に治療すると回復も早くなります。

【梅毒の予防方法】
うつってから治療するより、予防することが一番ですね。性感染症の予防法の基本を理解しておきましょう。

●コンドームを使う
 正しい使い方をすることが大切です。つまり、性行為の途中からでなく、最初から使うこと、正しく装着すること、傷をつけないことなどが大切です。女性からもコンドームをつけて欲しいと言うことが大切です。ただし過信は禁物。オーラルセックスでもうつる可能性があるので、コンドームをしていればうつらないとは言えません。

●不特定多数とセックスしない。
 性感染症は症状があまりないことが多いため、外見では感染しているかどうかわかりません。感染症を持っているかどうかわからないような不特定多数とセックスをするのは危険です。

【治療法】
専門の医院に診てもらいましょう。
ペニシリンなどの抗生物質を飲み薬や注射で2週間から1ヶ月ほど投与を受けて、完治するまで根気強くおこないます。



クラミジア

クラミジア
【クラミジア】

知らずに感染したりされたりする可能性が大きなクラミジアです。
クラミジア・トラコマティスという病原体によって、セックスで感染する最も多い病気です。
クラミジアは40年前、トラコーマという目の病原体として有名でしたが、現在は形を変えて、性器に感染するようになり若い女性を中心に猛威をふるっています。

男性のクラミジア
セックス(性行為)から、1週間から1ヶ月で発病します。クラミジアは男女とも症状は軽いため気がつかないことも多く、それによって感染を広げる原因にもなっています。
オーラルセックスなどにより「のど」のクラミジア感染が増加しています。女性が男性に対してフェラチオした場合、男性の性器から女性の「のど」に感染する可能性と女性の「のど」から男性の性器に感染する可能性があり、咽頭炎などをおこします。慢性の扁桃腺炎になることもあります。


男性のクラミジア
[男性の性器クラミジア感染症] は、尿道に軽い炎症を起こし、排尿時に尿がわずかにしみたり、濃い分泌物が少し出る程度のことが多いのです。しかも感染症の半分は、そのような症状さえも殆ど自覚しない程、軽い症状に止まっています。ただ、放置すると菌が消えないため、いつまでもパートナーヘの感染源として菌をばらまくばかりか、自分の中でも尿道炎から、さらに体の中に入って“副睾丸炎”や “慢性前立腺炎”などをおこすようになります。

女性のクラミジア
[女性の性器クラミジア感染症] 女性の場合は子宮の頚管部に起きた炎症が子宮内膜、卵管へと広がる恐れがあります。
感染したまま放っておくと卵管炎をおこし、 子宮外妊娠や不妊症の原因にもなります。さらに上腹部へ感染が広がると肝周囲炎を引きおこします。症状に気がつかなくてもクラミジアは進行していきます。


女性の感染者の80%は症状が出ないと言われています。自覚症状があまりないため、妊娠検診で初めて見つかることも多く、10代後半の妊婦の5人に1人、20代前半で12人に1人に感染が発見されています。また未婚妊婦になると感染率は高まっている傾向にあります。

【治療法】

ほうっておくと不妊症になる恐れもあります。

女性のクラミジアクラミジアが進行すると、炎症が奥へ進み、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎などを起こします。ひどくなると骨盤内の臓器が癒着してしまうこともあります。卵管が癒着したり、通りが悪くなることで不妊症になったり、妊娠しても子宮外妊娠や流産・早産を起こす可能性が大きくなります。

感染したまま、出産すると産道で赤ちゃんが感染して結膜炎や肺炎を起こすこともあります。
男性の場合は、進行すると尿道炎や睾丸炎になる恐れがあります。よって不妊症の原因にもなる場合があります。

治療は抗生物質で。セックスは完治するまでガマン!
病院で検査を受けてクラミジアと診断されたら抗生物質(薬)を処方されます。抗生物質で2週間から3週間で治療が可能です。但し、パートナーも診断~治療してもらわないと治ってもすぐに感染することになりますので、パートナーと一緒に治療するのが鉄則です。
互いに移しあうピンポン感染が怖いので、セックスについて慎重な考え方と行動をとりましょう。



性器ヘルペス

性器ヘルペスには「急性型」と「再発型」があります。女性の感染者は男性の2.4倍以上になりクラミジアについで感染者数の多い性行為感染症STDです。
女性の性器ヘルペス

単純ヘルペスウィルスによって、よって感染し、主に唇や口の中にすみつくⅠ型と性器にすみつくⅡ型があります。性器ヘルペスに感染してから1年間の再発頻度は、Ⅰ型の場合では、平均1回、Ⅱ型では平均10回程度起こると言われいる。最近はオーラルセックスが一般化し、口腔内ウィルスが性器に感染したり、性器のウィルスが口腔内に感染する例が増大しています。

◆発症には急性型と再発型の2通りあります。
【急性型】初感染では3日から1週間で性器の粘膜などに水疱がたくさんでき破れて潰瘍になります。激しい痛みや高熱を伴うことも多く、排尿時に痛みが出たり、歩行が困難になることもあります。女性より男性のほうが比較的軽いのが普通です。

【再発型】性器ヘルペスは一度感染するとやっかいな性病です。治ったあともウィルスが体にすみついていますので、疲労や妊娠などで免疫力が落ちたときに再発を繰り返します。小さな水疱や潰瘍が性器にできますが、急性型に比べて症状はいくぶん軽くなります。

男性の性器ヘルペス

性器ヘルペスは、症状が出ないときでにもウィルスは放出していることがあります。知らないあいだに感染したりさせたりする恐れがあるのも特徴です。

発症する患部は女性の外陰、膣の入り口やおしりにあるいはは宮頸部に及ぶこともある。
男性は太もも、亀頭、包皮、陰茎体部、おしりに最もよくみらる。包茎にウィルスがすみつきやすくなります。

◆妊娠中の性器ヘルペス感染には注意!
妊娠中は、女性にとっていちばん大事な時期です。妊娠中でも性行為は可能ですが、妊娠中に性器ヘルペスに感染すると治りにくく治療には1ヶ月~2ヶ月近くかかります。また妊娠中は免疫力も低下していますので、再発も増大しやすくなります。

出産時に症状が出ていたりすると帝王切開で出産することになります。赤ちゃんが産道を通る時にウィルスが感染する危険性があるからです。新生児ヘルペスになると、脳炎や肺炎を発症して半数は死亡したり助かったとしても重い後遺症を残すことになります。

◆性器ヘルペスの治療法
潜伏するヘルペスウイルスまでは現代医学をもってしても退治することはできません。でも、暴れているウイルスの増殖を抑えたり、現れている症状を抑えたりすることはできます。適切な処置をするのが早ければ早いほど、症状はそれだけ軽くすみますし、回復も早くなります。

高熱や激痛などの重症の場合は、抗ウイルス剤の注射や飲み薬、水疱や潰瘍には軟膏が処方されます。その他の状況に応じて痛み止め、ビタミン剤、抗生物質などで治療します。何はともあれ、早めの治療が功を奏します。再発を繰り返す人は、医師に相談して、再発のきざしがあったらどのような処置をすべきかについて指導を受けておくとよいでしょう。




毛じらみ・疥癬

【毛じらみ・疥癬】
感染者とのセックスや、温泉・健康ランド・サウナなどシーツや布団、下着や衣類の共用、屋外での不潔なセックスなどで感染します。毛じらみは吸血鬼ですから。毛の根元に寄生し1日数回吸血します。そして産卵します、それが激しい「かゆみ」の原因になります。
毛じらみ・疥癬
一時は減少していた毛じらみ・疥癬も最近は増加の傾向が見られます。

【毛じらみ・疥癬の治療法】
治療は、患部の毛を剃ってかゆみ止めの薬を塗ります。さらに殺虫パウダーやシャンプーを使うこともあり、寝具や衣類はドライクリーニングなどの熱処理を行います。

ヒゼンダニ疥癬は、ヒゼンダニというダニなので、陰部に限らず、全身に発疹と激しいかゆみが出ます。こちらも治療に加えて、シーツや布団などの寝具類や衣類は熱処理を行います。毛じらみは、人を離れると24時間ぐらいで死にます。つまり24時間以内では暖かいところで生きているので、布団やタオルを介してうつることがあります。

病院(皮膚科)で治療するのが一番早いのですが、なかなか恥ずかしくて行きにくいと思います。そこで、自宅でも治療できる「スミスリン」が市販されています。シラミの中でも特にアタマジラミは、幼稚園児や小学生の間で集団発生する例が増えています。スミスリンパウダーは、シラミ駆除のための医薬品です。使用法をきちんと守り、シラミをはやく退治してください。




アメーバ赤痢症

【アメーバ赤痢症】

赤痢アメーバという原虫によって、下痢などを引き起こす病気です。普通は病原体で汚染された飲食物を飲んだり食べたりすることで感染しますので、海外旅行の帰国者が持ち帰ることが多いのですが、最近はオーラルセックスやアナルセックスが一般化したことで増加し、新しいSTDとして注目されています。

感染すると、1週間から1ヶ月間の潜伏期間を経て、ひどい下痢や腹痛を起こします。
①腸アメーバ症(栄養型、シストの寄生)-大腸に潰瘍を形成し無症状から重症まで様々です。腹痛、下痢、粘血便が代表的症状です。

②腸管外アメーバ症(栄養型の寄生)-肝臓・肺臓・脳・脾臓・肛門周囲の皮膚などへの寄生がありますが、頻度が最も高いのは肝膿瘍 です。アメーバ性肝膿瘍では右季肋部痛、発熱、悪心、食欲不振などの症状が代表的です。

【アメーバ赤痢症の治療方法】


診断は原虫の検出あるいは血清診断による。治療は飲み薬で1ヶ月ほどで、治ります。セックスの時は、性器や肛門を清潔にして、コンドームでガードするのが有効な予防法です。



B型肝炎

【B型肝炎】
B型肝炎B型肝炎ウイルスによっておこる病気で、おもに血液を通して感染します。このウイルスはHIVの1000倍も感染力が高いといわれています。多いのは母子感染によるもので、生まれた子供は保菌者(キャリア)となって、慢性肝炎になることも多くあります。

大人になって、感染するのは輸血や注射針を介して、およびセックスによる感染が多く、普通は一過性の急性肝炎になります。
◆自覚症状は、HBV感染後、潜伏期(1~6カ月、多くは1~3カ月)を経て、症状が発現してきます。病期を前駆期、黄疸期、回復期に分けることができます。

 ・前駆期:黄疸を伴って発症する約1~2週間前より、かぜのような症状・胃腸症状が出現し悪化してきます。特に全身倦怠感・発熱・食欲不振・悪心(むかつき)・嘔吐が著しくなります。A型肝炎に比べ発熱の頻度は低く、軽い傾向にあります。

 ・黄疸期:黄疸を伴う場合、この時期に目でみてわかるようになります(一般に血清総ビリルビン値が2.0mg/dl以上)。この時期には食欲不振・全身倦怠感などの前駆症状、発症初期の症状は改善傾向を示します。持続する場合は重症化の注意が必要です。

 ・回復期:黄疸が徐々に軽減・消失し、自覚症状が改善されます。

◆他覚症状は、褐色尿、灰白色便、眼球結膜・皮膚の黄染が黄疸に伴ってみられます。肝臓は腫大し、圧痛・叩打痛(軽く叩くと痛む)を伴うことがあり、軽度の脾腫大も認めます。関節痛や発疹が出現することがあります。

出血を伴うセックスは危険
特に生理中やアナルセックス、器具を使うセックスなどで、出血を伴うセックスは、感染するリスクが高くなります。またB型肝炎ウィルスの感染者はアジア地域に多いので、海外旅行先では衛生に注意しましょう。

なお、B型肝炎ウイルスはくしゃみ、せき、抱擁、食べ物、飲み物、食器やコップの共用、日常の接触では感染しません。また、B型肝炎ウイルス感染者だからといって、職場や学校などで差別を受ける理由はありません。


B型肝炎の治療方法
一過性の急性肝炎では、安静を保つことが大切です。入院して点滴で栄養補給すれば、通常は2ヶ月程で治ります。まれに劇症肝炎に進むことがありますが、その場合は75%が死に至ります。母親が感染者だと、赤ちゃんの75%がキャリアになるといわれていますが、現在は出生直後の治療で、0.1%にまで減少しています。

<参考>
 ウイルス性肝炎の感染者や患者の団体があり、電話相談等も受け付けています。
 日本肝臓病患者団体協議会
  〒116-0033 東京都新宿区下落合3-6-21-201 号
  TEL :03-5982-2150 (月~金10:00 ~16:30 )
  FAX :03-5982-2151
  URL :http://members.at.infoseek.co.jp/sin594/
  E-mail :s-nisimu@sannet.ne.jp

 全国肝臓病患者連合会、東京肝炎の会
  〒156-0043 東京都世田谷区松原1-12-3-102 号
  TEL :03-3323-2260 (月、水、金13:00 ~17:00 )
  FAX :03-3323-2287
  URL :http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/9112/  E-mail :zenkanren@geocities.co.jp



膣トリコモナスの症状

【膣トリコモナス】
トリコモナス原虫によって感染する病気です。感染後は1~2週間で発症しますが、男性にはあまり症状がみられず、特に女性に発症しやすい性病です。膣トリコモナス原虫により起こります。
膣トリコモナス

【膣トリコモナスの症状】
黄色のおりものが増加し、膣や外陰部にかゆみ、熱感、痛みがあり、性交時に痛みや少量の出血をみることもあります。
また、膀胱炎などの尿路感染症を合併している場合もあり、排尿時痛なども時には見られる。
炎症が酷い場合は、外陰部や膣入り口付近はもとより、膣の内部や子宮膣部まで赤くなり、ときには小さな斑状の発赤が多くみられます。

男性がトリコモナス原虫の感染を受けた場合には、稀に尿道炎などの症状を呈する場合もあるが、通常は何らの自覚症状を示さない。

性行為感染症ですから、セックスパートナーの治療も必要です。感染を放置しておくと、炎症が卵管にまで及び、不妊の原因になったり、妊娠しても流産や早産を招くようなことにもなります。

多くはセックスで感染しますが、濡れたタオルや下着、トイレの便座を介して感染することもあります。性交の未経験者にもみられます。

【膣トリコモナスの治療法】
治療は、抗トリコモナス剤の飲み薬を1週間から2週間ほど使用します。メトロニダゾールなどを、膣内に挿入すると同時に内服するのが最も有効です。治療中はセックス行為は禁止してください。男性には症状が出にくいため、女性だけが治療しても、また感染する恐れがあります。必ずパートナーにも受診してもらって、同時に治療を受けるようにしましょう。男性は泌尿器科もしくは内科に相談もできます。
治療が終わったら、2~3週間後に再発していないか検査を受ける必要があります。

【妊娠とトリコモナス感染症】
妊婦がトリコモナスに感染すると、前期破水や早産を引き起こすことがあります。これはトリコモナスの直接作用ではなく、トリコモナス膣炎症例は、細菌性膣症を合併しやすいためです。早産の原因になりかねないので注意を要します。




性器にできるイボが特徴の尖形コンジローム

【尖形コンジローム】
男女ともに、性器から肛門にかけて、先のとがった白またはピンク色のイボがカリフラワーのような形になってできます。感染して数週間から2,3ヶ月たって忘れた頃にできるので、驚くことも多いものです。

性器や肛門にできるイボ尖形コンジロームは、痛みやかゆみはありませんが、増殖するとイボが「カリフラワー状態」や「ニワトリのとさか状態」になり他のSTDと合併しやすいのが特徴です。


カリフラワー状のイボ
イボをつくるのはヒトパピローマウイルスのうち良性型のものですが、同時に悪性のヒトパピローマウイルスも検出されることがあります。悪性型は、女性では子宮頸がんの90%に及びます。男性では陰茎がんの発症にかかわることも考えれられています。

出産時に感染していると、赤ちゃんが産道を通るとき、のどに感染する恐れがあり、それが原因で窒息の原因やガンにつながることもありますので、帝王切開で出産して、新生児感染を予防します。

【尖形コンジロームの治療方法】
治療は患部を電気で焼いたり凍結させて取り除いたり、レーザーで蒸散させるなど外科的な手術によって取り除く方法と患部に軟膏を塗る方法があります。再発をくり返すことが多いので、再発した場合は、早期の治療を心掛け、根気よく治療し続ける必要があります。



増加しています性行為感染症(性病)

STDとは、性感染症、つまりセックスによって感染する病気のことです。
例えば昔からよく知られている梅毒、淋病、他にはクラジミア感染症や性器ヘルペスなどといった様々な種類があります。こういったSTDは、現在、若者を中心に流行の兆しがみられています。

STDの中でも特に感染者が増加していっているものは、淋病とクラジミアです。

淋病は、大昔から存在する病気で、主に男性がかかりやすい病気です。この病気は、先進各国ではすでに過去のものとなる傾向にある中、日本だけでは近年、感染者が増加傾向にあります。

また、クラジミアは女性の感染者が増加していっています。

そしてHIV感染症。
この病気も、淋病と同じく先進国では増加がおさまってきているのに対し、日本では患者がどんどん増加していっているのです。


性行為感染症・STD(性病)は、誰でも感染しやすいだけに、正しい知識と正しい行動をとってこそ、予防につながります。
性感染症の厄介なことは、感染部位が陰部であることが多いため、医師を含めた他人に見てもらうのに抵抗があること、炎症や潰瘍の病巣は原因病原体が多く存在することなどがあるため、性行為により益々感染が拡大する恐れがあることです。更にもう一つ、衛生状態が改善されると感染症は少なくなります。しかし、衛生状態がいかに整備されても、性教育や道徳教育がいかに施されても、性感染症が減少するとは限りません。